【2025年版】Instagramインサイト分析の教科書|見るべきは「4つの指標」だけ

リーチ数、インプレッション数、エンゲージメント率…。

Instagramのインサイト画面に並ぶ無数の数字を眺めながら、「で、結局、次は何をすればいいんだっけ?」と途方に暮れてしまった経験はありませんか?

多くの運用担当者が、インサイトを単なる「結果の通知表」としてしか捉えられず、具体的な改善アクションに繋げられないまま、貴重なデータを「数字遊び」で終わらせてしまっています。

しかし、インサイトは本来、あなたのアカウントの健康状態を正確に診断し、的確な治療方針を導き出すための「カルテ」です。

この記事では、複雑な指標の海で溺れるのをやめ、本当に重要な「4つの指標」にだけ集中することで、データに基づいた的確な打ち手を導き出すための、実践的な羅針盤をあなたに授けます。

インサイトは「通知表」ではない。「カルテ」である

まず、インサイトに対する認識を根本から変えましょう。

インサイトは、過去の投稿の成績に一喜一憂するための「通知表」ではありません。

それは、あなたのアカウントが今、どんな健康状態で、どこに課題を抱えているのかを客観的に示してくれる「カルテ」なのです。

このカルテを正しく読み解くことさえできれば、闇雲な努力から解放され、すべての施策を的確な「治療」へと変えることができます。

アカウントの成長を左右する「4つの最重要指標」を理解せよ

カルテを読み解く上で、見るべき項目は無数にありますが、アカウントの成長という観点から、本当に重要なのは以下の4つの指標だけです。

これ以外の数字は、一旦忘れても構いません。

指標計算式この指標が示すもの
プロフィール遷移率プロフィールへのアクセス数 ÷ リーチ数あなたの投稿が、どれだけ「この人は誰?」という強い興味を喚起できたか
フォロー率フォロワー増加数 ÷ プロフィールへのアクセス数プロフィールまで訪れた人を、どれだけファン候補として迎え入れることができたか
ホーム率ホームからのインプレッション数 ÷ フォロワー数既存フォロワーに、どれだけ価値ある情報を届けられているか(=ファンとの絆の強さ)
保存率保存数 ÷ リーチ数あなたの投稿が、どれだけ「後で見返したい」と思われる有益な情報だったか

これらの4つの指標を定点観測することで、アカウントが「新規フォロワー獲得」と「既存フォロワーとの関係構築」の両面で、健全に機能しているかを診断できます。

伸びるアカウントが実践する「仮説検証(PDCA)サイクル」

優れた医者が診断(Check)と処方(Act)を繰り返すように、優れた運用者もまた、データに基づいた「仮説検証(PDCA)サイクル」を回し続けています。

1.Plan(計画): 4つの指標の現状を分析し、「最近、保存率が低い。おそらく、ノウハウ系の情報が不足しているのではないか?」といった仮説を立てます。
2.Do(実行): その仮説に基づき、「〇〇の裏技5選」といった、具体的なコンテンツを企画・投稿します。
3.Check(評価): 投稿後、インサイトを分析し、狙い通り「保存率」が向上したか、他の指標に悪影響は出ていないかなどを検証します。
4.Act(改善): 検証結果に基づき、「このノウハウ系は当たりだ。次は別の切り口で深掘りしよう」「思ったより反応がなかった。次は対話形式のコンテンツを試そう」と、次のアクションを決定します。

このサイクルを回すことで、すべての投稿が単なる「コンテンツ」ではなく、アカウントを成長させるための「実験」へと変わるのです。

データが語る「次の一手」。指標別・改善アクションプラン

4つの指標のいずれかが低い場合、それはアカウントが何らかの「不調」を抱えているサインです。

以下に、代表的な処方箋(改善アクション)を例示します。

・プロフィール遷移率が低い場合: 投稿の冒頭や最後に「他の投稿も見てね!」と明確に誘導する一文を入れる、アイコンや肩書きをより専門性が伝わるものに変更する、などの対策が考えられます。
・フォロー率が低い場合: プロフィール文章が魅力的か、アカウント全体の世界観は統一されているか、新規訪問者向けの自己紹介ハイライトは整備されているか、などを見直しましょう。
・ホーム率が低い場合: 既存フォロワーが本当に知りたい情報は何か、ストーリーズのアンケート機能などで直接聞いてみるのも有効です。ファンとのコミュニケーションが不足しているサインかもしれません。
・保存率が低い場合: コンテンツの「有益性」が不足しています。すぐに実践できるチェックリストや、何度も見返したくなるような網羅的な情報を盛り込むことを意識しましょう。

分析は「手段」。目的は、顧客とのより良い関係構築である

忘れてはならないのは、分析はあくまで「手段」であるということです。

私たちの真の目的は、数字を改善することそのものではなく、数字の向こう側にいる一人ひとりのフォロワーと、より良い関係を築くことです。

株式会社but artでは、データという客観的な事実と、運用者の感性や顧客への想いを融合させたグロース支援こそが、本質的な価値を生むと信じています。

まとめ:インサイトを「カルテ」として使いこなし、アカウントの主治医になろう

インサイトという強力な「カルテ」を手に、4つの最重要指標とPDCAサイクルという「診断術」を身につければ、あなたはもう、数字に振り回されるだけの存在ではありません。

あなた自身が、あなたのアカウントの未来を切り拓く「主治医」となるのです。

さあ、今日からカルテを開き、あなたのアカウントの健康診断を始めてみましょう。

執筆者プロフィール

株式会社but art 代表取締役社長 山口 裕生 愛媛県主催のSNSセミナー講師も務める。

大手企業~中小企業まで100社以上のSNS内製化支援実績を持つ。