SNS研修のよくある落とし穴と対策|失敗しないためのチェックリスト

多くの企業がSNS担当者の育成に乗り出す一方で、「研修を実施したものの、期待した効果が得られなかった」という声も少なくありません。

良かれと思って導入した研修が、なぜ失敗に終わってしまうのでしょうか?そこには、多くの企業が陥りがちな「落とし穴」が存在します。

本記事では、SNS研修で失敗しないために知っておくべき7つのよくある落とし穴と、それぞれの具体的な対策を解説します。

研修を計画する前に、ぜひこのチェックリストで自社の状況を確認してみてください。

【計画編】研修前に潜む3つの落とし穴

落とし穴1:「目的の曖昧化」

症状

「とりあえず流行っているから」「競合もやっているから」という理由で研修を計画してしまう。

研修を受けること自体が目的となり、自社の課題解決に繋がらない。

対策研修の目的とゴールを具体的に定義する。

・課題の洗い出し: なぜ研修が必要なのか?(例:炎上が怖い、成果が出ていない)
・ゴールの設定: 研修後に担当者が「何ができるようになっているべきか」を明確にする。(例:インサイト分析に基づき、改善案を3つ提案できる)

落とし穴2:「受講者のミスマッチ」

症状

SNSに興味のない社員や、他の業務で手一杯の社員を無理やり参加させてしまう。

受講者のモチベーションが低く、研修内容が身につかない。

対策受講者の意欲と適性を考慮する

・公募制の導入: 希望者を募ることで、意欲の高い社員を集める。
・適性の見極め: SNSが好き、情報発信に興味がある、コミュニケーションが得意、といった適性を持つ人材を選ぶ。
・業務負荷の調整: 研修期間中は、担当者の通常業務を調整し、学習に集中できる環境を整える。

落とし穴3:「経営層の無関心」

症状

研修を「担当者だけの仕事」と捉え、経営層が関与しない。

研修の重要性が社内に伝わらず、協力体制が得られない。

短期的な成果を求め、担当者にプレッシャーをかける。

対策計画段階から経営層を巻き込む

・目的の共有: SNS運用の重要性と研修の目的を経営層に説明し、理解と協力を得る。
・コミットメントの獲得: 研修後の成果報告会などを設定し、経営層が継続的に関与する仕組みを作る。

【実施編】研修中に潜む2つの落とし穴

落とし穴4:「講師のスキル不足」

症状

知名度や価格だけで研修会社を選んでしまい、実践的なノウハウを持たない講師に当たってしまう。

理論ばかりで、自社の課題解決に役立たない。

対策講師の実績とカリキュラムを徹底的に吟味する

・講師の実績確認: 講師個人のSNSアカウントや、過去の支援実績(具体的な企業名や成果)を確認する。
・カリキュラムの確認: 座学だけでなく、自社のアカウントを題材にした実践的なワークショップが含まれているかを確認する。
・無料相談の活用: 事前に相談会や体験セミナーに参加し、講師の質や相性を見極める。

落とし穴5:「一方的な座学」

症状

講師が一方的に話し続けるだけの研修で、受講者が受け身になってしまう。

質問やディスカッションの時間がなく、疑問点が解消されないまま終わる。

対策双方向で実践的なプログラムを選ぶ

・ワークショップ中心: 参加者同士でディスカッションしたり、実際に投稿を作成したりする時間が十分に確保されているか。
・少人数制: 講師が一人ひとりの状況を把握し、きめ細やかなフィードバックができるか。

【研修後編】研修後に潜む2つの落とし穴

落とし穴6:「研修の受けっぱなし」

症状

研修で学んだ内容を実践する場がなく、知識が定着しない。

研修直後はモチベーションが高いが、日々の業務に追われ、次第に忘れ去られてしまう。

対策研修後の実践とフィードバックを仕組み化する

・アクションプランの作成: 研修の最後に、明日から実践する具体的なアクションプランを作成させる。
・定期的な報告会: 研修後の進捗や成果を報告し、フィードバックを受ける場を定期的に設ける。(例:月1回の定例会)
・メンター制度: 先輩社員や上司がメンターとなり、日々の運用をサポートする。

落とし穴7:「成果の評価基準が曖昧」

症状

フォロワー数やいいね数といった、目先の指標だけで成果を判断してしまう。

ビジネスゴールへの貢献度が評価されず、担当者のモチベーションが低下する。

対策研修前に設定したKPIに基づいて評価する。

・KPIの再確認: 研修前に設定したゴール(例:ウェブサイト流入数、採用応募数)が達成できているかを評価する。
・定性的な評価: 数値だけでなく、投稿の質や顧客とのコミュニケーションなど、定性的な側面も評価する。

失敗しないSNS研修なら株式会社but art

弊社が提供するSNS研修は、上記の落とし穴を全て回避するよう設計された、実践重視のプログラムです。

特徴詳細
完全カスタマイズ企業の課題とゴールに合わせて、研修内容をゼロから設計。全SNSに対応可能
圧倒的なコストパフォーマンス受講人数に関わらず料金は同額。月額10万円からの内製化支援プランにも研修が含まれます。
実践重視のカリキュラム座学だけでなく、自社アカウントを題材にした実践ワークを豊富に実施。
充実のアフターフォロー研修後の運用マニュアル提供や伴走支援により、学んだ知識を確実に実践へと繋げます。
豊富な実績大手企業から中小企業まで、多様な業界での研修実績。

まとめ:失敗しないための最終チェックリスト

SNS研修を成功させるためには、計画から実施、研修後に至るまで、これらの落とし穴を回避することが不可欠です。

以下のチェックリストを活用し、自社の研修プランに漏れがないか、最終確認をしてください。

  • [ ] 研修の目的とゴールは具体的か?
  • [ ] 受講者の意欲と適性は十分か?
  • [ ] 経営層の理解と協力は得られているか?
  • [ ] 講師の実績は信頼できるか?
  • [ ] カリキュラムは実践的か?
  • [ ] 研修後の実践とフィードバックの仕組みはあるか?
  • [ ] 成果を評価する基準は明確か?

すべての項目にチェックが付けば、あなたの会社のSNS研修は成功へと大きく近づくでしょう。

執筆者プロフィール

株式会社but art 代表取締役社長 山口 裕生 愛媛県主催のSNSセミナー講師も務める。

大手企業~中小企業まで100社以上のSNS内製化支援実績を持つ。