【2025年版】Instagramハッシュタグの正しい選び方|もう「#〇〇な人と繋がりたい」には頼らない

「とりあえず30個、人気のハッシュタグをつけておこう」。もしあなたが、そんな感覚でハッシュタグを選んでいるなら、その努力は報われないかもしれません。

多くの運用者が、ハッシュタグは「ユーザーに見つけてもらうため」のものだと信じています。

しかし、その常識は、もはや過去のものとなりつつあります。

本記事でお伝えする衝撃の事実。それは、ハッシュタグの本当の相手は「ユーザー」ではなく、「InstagramのAI」であるということです。

この事実を知らないままでは、いくらハッシュタグを工夫しても、リーチが伸び悩むのは当然です。

この記事では、あなたのハッシュタグ戦略に関する固定観念を覆し、AIを味方につけて、本当に届けたい相手に投稿を届けるための、本質的な思考法と実践的なテクニックを解説します。

衝撃の事実:ハッシュタグは「AIに投稿内容を教える」ためにある

データによれば、今や多くのユーザーは、ハッシュタグを辿って情報を探すよりも、キーワード検索や発見タブから新しいコンテンツに出会っています。

では、ハッシュタグはもはや不要なのでしょうか?答えは「No」です。

ハッシュタグの真の役割は、あなたの投稿が「どのようなジャンルで、どのような内容なのか」をInstagramのAIに正確に伝えるための「タグ付け」にあります。

AIは、あなたがつけたハッシュタグを手がかりに投稿を分析・分類し、その投稿に興味を持つ可能性が高いユーザーの「発見タブ」に表示させます。

つまり、AIに投稿の文脈(コンテキスト)を正しく伝えることこそが、リーチを最大化する鍵なのです。

運用の羅針盤となる「ハッシュタグピラミッド」を構築しよう

では、どのようにハッシュタグを選べば、AIと効果的に「対話」できるのでしょうか。

その答えが、投稿ボリュームに応じてハッシュタグを分類し、戦略的に組み合わせる「ハッシュタグピラミッド」という考え方です。

キーワード規模投稿件数役割個数の目安
ビッグ10万件以上あなたの投稿が属する広大な「ジャンル」をAIに定義させる。(例:#インテリア, #ファッション)3-5個
ミドル1万〜10万件ジャンルの中で、より具体的な「カテゴリ」を特定し、AIの理解を深める。(例:#一人暮らしインテリア, #きれいめカジュアル)10-15個
スモール〜1万件ターゲットが明確な「ニッチ」な需要に応え、熱量の高いユーザーに発見される。(例:#6畳インテリア, #低身長コーデ)5-10個

このピラミッドを意識し、各階層からバランス良くハッシュタグを選定することで、AIはあなたの投稿を正確に理解し、最適なユーザーへと届けてくれるのです。

アカウントの成長段階別、ハッシュタグ戦略の最適解

このハッシュタグピラミッドの活用法は、アカウントの成長段階によって異なります。

・初期(〜1,000フォロワー): まずはスモール・ミドルキーワードを中心に構成し、競合の少ない土俵で確実に投稿を見つけてもらい、エンゲージメントを高めることに集中しましょう。
・中期(〜1万人フォロワー): ミドルキーワードを主軸に据えつつ、ビッグキーワードでの「人気投稿」への掲載を狙い始め、アカウントの認知度を拡大していきます。
・後期(1万人〜): ビッグキーワードでジャンルの代表格としての地位を確立し、独自の「ブランドハッシュタグ」(例:#ユニクロコーデ)を育て、コミュニティ形成を促進します。

これだけはやるな!アルゴリズムに嫌われるハッシュタグ5つのNG例

良かれと思ってやっているその行動が、AIからの評価を下げているかもしれません。

1.投稿内容と無関係な人気ハッシュタグ: リーチ欲しさに「#instagood」などをつけても、AIを混乱させ、エンゲージメントの低いユーザーに届くだけです。
2.毎回全く同じハッシュタグの使い回し: スパム行為とみなされ、リーチが制限される可能性があります。
3.禁止されているハッシュタグの使用: Instagramによって使用が禁止されているタグを使うと、投稿が表示されなくなります。
4.「#〇〇な人と繋がりたい」への過度な依存: 同じ目的のユーザーしか集まらず、本質的なファン獲得には繋がりません。
5.コメント欄へのハッシュタグ記載: 効果はキャプションと同じですが、ユーザーからは「隠している」という印象を与えかねません。

ハッシュタグ選定は「作業」ではない。「戦略」である。

闇雲に30個のハッシュタグを並べる時代は終わりました。

一つひとつのハッシュタグに「なぜこれを選ぶのか」という明確な意図を持つこと。

それこそが、現代のInstagram運用における「戦略」です。

株式会社but artは、ハッシュタグを単なるリーチ獲得の飛び道具とは考えません。

それは、あなたのアカウントと、未来のファンとの出会いの精度を高めるための「チューニング」であり、アカウント全体の戦略という「線」の中で最適化されて初めて、真価を発揮するものだと考えています。

まとめ:ハッシュタグを制する者は、発見タブを制する

ハッシュタグの相手は、ユーザーではなくAI。

この新しい常識を、ぜひ覚えておいてください。

AIとの対話を意識し、戦略的にハッシュタグを選定すること。

それができれば、アルゴリズムはあなたの最強の味方となり、「発見タブ」への扉を開いてくれるはずです。

今日から、あなたのハッシュタグ戦略を見直してみませんか。

執筆者プロフィール

株式会社but art 代表取締役社長 山口 裕生 愛媛県主催のSNSセミナー講師も務める。

大手企業~中小企業まで100社以上のSNS内製化支援実績を持つ。