「質問や応募のDMが来るようになったけど、どう返信すればいいかわからない…」
「一人ひとりに返信するのに時間がかかり、通常業務を圧迫している…」
Instagram採用が軌道に乗ってくると、必ず直面するのが「DM(ダイレクトメッセージ)対応」の課題です。
DMは、求職者と1対1で直接コミュニケーションが取れる、採用において極めて重要なチャネルです。
しかし、その対応を一歩間違えれば、企業のイメージを損ない、せっかくの応募機会を逃してしまうことにもなりかねません。
本記事は、そんな採用担当者様に向けて、DMを「ただの問い合わせ窓口」から「応募意欲を高める最強のコミュニケーションツール」へと昇華させるための、具体的な活用術と効率化の秘訣を徹底解説する「完全ガイド」です。
第1章 Instagram採用におけるDMの超重要な役割
DMは「未来の同僚」との最初の会話
DMは、単なる事務的なやり取りの場ではありません。
それは、企業の「人柄」が最も試される場所であり、求職者にとっては「未来の同僚」となるかもしれない相手との最初の会話です。
ここでの丁寧で誠実な対応が、求職者の不安を解消し、応募への最後のひと押しとなるのです。
DMを活用する3つのメリット
1.応募ハードルの低下: 電話や応募フォームよりも気軽に質問できるため、潜在的な候補者からのアクションを引き出しやすい。
2.相互理解の深化: 1対1のクローズドな対話を通じて、候補者のスキルや人柄を深く知ることができる。同時に、企業の魅力や文化を個別に伝えることも可能。
3.攻めの採用(ダイレクト・スカウト): 魅力的な人材を見つけた際に、企業側からアプローチする「攻めの採用」の起点となる。
第2章【保存版】シーン別DM返信テンプレート集
迅速かつ丁寧な対応の基本は、テンプレートの活用です。
状況に合わせてカスタマイズしてご使用ください。
1. 採用に関する一般的な問い合わせへの返信
〇〇様
この度は、弊社採用アカウントにご連絡いただき、誠にありがとうございます。
株式会社〇〇 採用担当の〇〇です。〇〇(職種)にご興味をお持ちいただき、大変嬉しく思います。
〇〇様から頂いたご質問(△△)につきましては、〜〜という状況です。
その他、ご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にご質問ください。
弊社の採用サイトにて、より詳細な募集要項や社員インタビューも掲載しておりますので、よろしければご覧ください。
[採用サイトのURL]〇〇様からのご応募を、心よりお待ちしております。
2. カジュアル面談の打診
〇〇様
DMありがとうございます!
〇〇(職種)にご興味をお持ちとのこと、大変嬉しく思います。もしよろしければ、まずは一度、カジュアルな形でお話させていただくことは可能でしょうか?
現場の社員も交えて、〇〇様のご経験や今後のキャリアについて、ざっくばらんにお伺いできればと考えております。もちろん、選考ではございませんので、リラックスしてご参加いただけますと幸いです。
ご都合の良い日時をいくつか候補いただけますと、調整させていただきます。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
3. ダイレクト・スカウト(企業からのアプローチ)
〇〇様
突然のご連絡失礼いたします。
私、株式会社〇〇で採用を担当しております〇〇と申します。〇〇様のプロフィール(または〇〇に関するご投稿)を拝見し、〇〇における卓越したご経験と知見に感銘を受け、ご連絡させていただきました。
現在弊社では、〇〇という事業を推進しており、〇〇様のようなお力をお持ちの方に、ぜひ一度お話をお伺いしたいと考えております。
もし少しでもご興味をお持ちいただけましたら、まずは情報交換だけでも構いませんので、オンラインで15分ほどお時間をいただくことは可能でしょうか?
ご多忙の折とは存じますが、ご検討いただけますと幸いです。
第3章 DM対応を劇的に効率化する3つのテクニック
テクニック1: 「クイック返信」機能を使いこなす
Instagramの「クイック返信」機能を使えば、よく使う返信文をショートカットとして登録できます。
「よくある質問」への回答などを登録しておけば、数タップで返信が完了します。
・設定方法: プロフィール画面 → 右上のメニュー → 設定 → ビジネス → クイック返信
テクニック2: 「よくある質問(FAQ)」をストーリーズのハイライトにまとめる
「給与は?」「休日は?」「福利厚生は?」といった頻出する質問は、回答をまとめた画像を作成し、ストーリーズに投稿。
さらにそれを「ハイライト」にまとめてプロフィール画面に常時表示させておきましょう。
これにより、同じ質問がDMに来るのを防ぐことができます。
テクニック3: 複数人での管理体制を構築する
DM対応を担当者一人に任せるのは非常に危険です。
返信の遅れや対応漏れを防ぐため、必ず複数人でDMをチェックできる体制を構築しましょう。
Facebookのビジネスマネージャと連携すれば、PCから複数人でInstagramのDMを管理でき、非常に便利です。
第4章 DMから応募につなげる導線設計
DMでのやり取りを、実際の応募に繋げるための「導線」を設計しておくことが重要です。
1.プロフィールリンクの最適化: プロフィール欄のURLは、採用サイトのトップページではなく、募集職種一覧や、具体的な求人ページへの直接リンクを設定しましょう。
2.応募フォームの簡略化: スマホでの入力を前提とし、項目数は必要最小限に絞りましょう。可能であれば、SNSアカウントでのログインや、履歴書ファイルのアップロード機能などを実装すると、応募率が向上します。
3.DM内でのネクストステップの明示: 「次は採用サイトからエントリーをお願いします」「カジュアル面談の日程を調整しましょう」など、次に何をすべきかを明確に伝え、迷わせないようにしましょう。
第5章 要注意!不適切なDMへの対処法
採用活動とは無関係な営業DMや、不適切な内容のDMが届くこともあります。そうした場合は、無理に対応する必要はありません。
・無視する: 明らかに無関係な場合は、返信せず無視して問題ありません。
・制限・ブロック・報告: 悪質な場合は、ためらわずにアカウントの「制限」や「ブロック」、「報告」機能を活用しましょう。企業の品位と担当者の精神的な安全を守ることが最優先です。
まとめ:DMは、企業の「誠実さ」を伝える鏡である
一通一通のDMに、迅速に、そして誠実に対応すること。
その地道な積み重ねが、企業の信頼を築き、求職者の心を動かします。
DMは、企業の「誠実さ」を映し出す鏡なのです。
本記事で紹介したテンプレートや効率化のテクニックを活用し、DM対応を「負担の大きい作業」から「未来の仲間と出会うための楽しいコミュニケーション」へと変えていきましょう。
執筆者プロフィール
株式会社but art 代表取締役社長 山口 裕生 愛媛県主催のSNSセミナー講師も務める。
大手企業~中小企業まで100社以上のSNS内製化支援実績を持つ。

