「うまく話さなきゃ」「誰も見てくれなかったらどうしよう」。
Instagramのライブ配信に、そんな高いハードルを感じていませんか?
多くの人が、ライブ配信を「完璧に作り込まれた舞台」のように捉え、失敗を恐れるあまり、その一歩を踏み出せずにいます。
しかし、その認識は根本から間違っています。ライブ配信の本質は、完成されたコンテンツを一方的に届けることではありません。
それは、フォロワーとリアルタイムで繋がり、何気ない会話を交わし、共に時間を過ごす「温かい居酒屋」のような空間なのです。
この記事は、「うまくやらなければ」というプレッシャーからあなたを解放し、ライブ配信を「ファンとの最高のコミュニケーションの場」として捉え直すための、心強いお守りです。
失敗を恐れず、あなただけの居酒屋を開店するための、具体的な7つのコツをご紹介します。
コツ1【企画編】:テーマとゴールを決めよ。配信は準備で9割決まる
行き当たりばったりの配信は、必ずと言っていいほど失敗します。
成功の鍵は、配信前に「誰に」「何を伝え」「視聴後にどうなってほしいか」というテーマとゴールを明確に設定することです。
例えば、「新商品の魅力を伝え、購入ページのクリック数を増やす」「フォロワーの悩みに答え、ブランドへの信頼感を高める」など、具体的なゴールがあれば、話す内容も自然と定まります。
また、他ジャンルの専門家や、既存顧客とのコラボ配信を企画すれば、マンネリを防ぎ、新たなファン層にアプローチすることも可能です。
コツ2【告知編】:期待感を煽れ。配信は始まる前から始まっている
最高のライブ配信も、見てもらえなければ意味がありません。
配信の数日前から、ストーリーズのカウントダウン機能などを活用し、複数回にわたって告知を行いましょう。
その際、単に「ライブをします」と伝えるだけでなく、「普段は話さない〇〇の裏側を公開!」「あなたのお悩みに直接答えます」など、視聴者が「見たい!」と思うような具体的な内容を提示し、期待感を最大限に高めることが重要です。
告知の段階で質問を募集しておけば、当日のトークテーマにも困りません。
コツ3【環境編】:第一印象を整えよ。画質と音質は最低限のマナー
居酒屋の清潔感が大切であるように、ライブ配信における画質と音質は、視聴者へのおもてなしの基本です。
高価な機材は必要ありません。
スマートフォンを固定するスタンド、顔色を明るく見せるリングライト、そしてクリアな音声を届けるための外部マイク。
この「三種の神器」を揃えるだけで、配信のクオリティは劇的に向上し、視聴者の離脱を防ぐことができます。
背景にブランドロゴや商品をさりげなく配置するのも、世界観を演出する上で効果的です。
コツ4【冒頭編】:最初の5分で心を掴め。視聴者はすぐに見切りをつける
ライブ配信の冒頭は、視聴者が最も離脱しやすい魔の時間です。
開始直後は、視聴者が集まるのを待ちながら、「皆さん、こんばんは!」「よく見えますか?」といった軽い雑談で場を温めましょう。
ある程度人が集まったら、「本日は『〇〇』をテーマに、皆さんと一緒に△△を目指します!」と、その日のテーマとゴールを改めて宣言します。
そして何より、新しく入室した視聴者の名前を呼びかけ、「〇〇さん、来てくれてありがとう!」と積極的に声をかけることで、一体感を生み出すことができます。
コツ5【配信中編】:一方的に話すな。視聴者と「共同創造」せよ
ライブ配信は、あなたの一人語りの場ではありません。
主役は、あなたと視聴者全員です。
寄せられるコメントや質問には、可能な限りすべてに目を通し、「〇〇さん、良い質問ですね!」と名前を呼びながら丁寧に回答しましょう。
視聴者からのコメントをきっかけに話を広げるアドリブ力こそ、ライブ配信の醍醐味です。アンケート機能で意見を求めたり、クイズを出したりと、視聴者を積極的に巻き込み、共に配信を「共同創造」していく姿勢が、熱狂的なファンを生み出します。
コツ6【終盤編】:次への期待を繋げ。配信の終わりは、次の始まり
楽しい宴も、いつか終わりを迎えます。
配信の最後には、その日の内容を簡潔にまとめ、視聴者の学びや気づきを定着させましょう。
そして、「次回のライブは〇〇です!」「この後、新商品をストーリーズで発表します!」といった、次なるアクションを明確に提示することで、フォロワーとの関係を未来へ繋げることができます。
配信をアーカイブとして保存し、リアルタイムで見られなかったフォロワーにも価値を提供することを忘れずに。
コツ7【配信後編】:感謝を伝えよ。関係性は配信後も続く
配信が終わった後こそ、あなたの真価が問われます。ストーリーズやフィード投稿で、ライブに参加してくれたことへの感謝を伝えましょう。
配信中に拾いきれなかった質問に対して、改めて投稿で回答するのも非常に丁寧な対応です。
株式会社but artでは、このようなライブ配信後のフォローアップまで含めたコミュニケーション設計こそが、顧客のロイヤリティを醸成する上で不可欠だと考えています。
まとめ:失敗を恐れず、あなただけの「居酒屋」を開こう
これら7つのコツは、あくまで成功確率を高めるためのフレームワークに過ぎません。
最も大切なのは、失敗を恐れずに、まずはあなただけの「居酒屋」を開いてみることです。
完璧なトークも、面白い企画も、最初からできる人はいません。
大切なのは、画面の向こうにいるフォロワー一人ひとりと真摯に向き合い、温かいコミュニケーションを楽しもうとする、あなたのその気持ちです。
さあ、今夜、あなたのお店を開店してみませんか?
執筆者プロフィール
株式会社but art 代表取締役社長 山口 裕生 愛媛県主催のSNSセミナー講師も務める。
大手企業~中小企業まで100社以上のSNS内製化支援実績を持つ。

