SNS担当者に向いている人の特徴とは?採用と育成のコツ

「誰をSNS担当者にすればいいのかわからない」「採用したいが、どんなスキルを求めればいいか明確でない」——。

SNS運用の成否は、担当者のスキルや適性に大きく左右されます。しかし、多くの企業が、どんな人材がSNS担当者に向いているのかを具体的にイメージできず、人選に悩んでいます。

本記事では、SNS担当者に求められる5つの重要な資質と、そうした人材を採用・育成するための具体的なコツを解説します。

この記事を読めば、自社に最適なSNS担当者を見つけ、育てるための明確な指針が得られます。

SNS担当者に向いている人の5つの特徴

特徴1:コミュニケーション能力が高い

SNSは、企業と顧客が直接対話する場です。ユーザーからのコメントやDMに丁寧かつ迅速に対応できるコミュニケーション能力は不可欠です。

また、社内の関連部署(商品開発、営業、広報など)と円滑に連携し、情報を引き出す能力も求められます。

こんな人

・人と話すのが好き
・相手の意図を汲み取り、分かりやすく説明するのが得意

特徴2:クリエイティブ思考と企画力がある

SNSでは、ユーザーの目を引く魅力的なコンテンツを継続的に発信し続ける必要があります。

トレンドを敏感に察知し、自社の魅力と掛け合わせたユニークな企画を考え出すクリエイティブな思考力が求められます。

こんな人

・新しいことや面白いことが好き
・常識にとらわれず、柔軟な発想ができる。

特徴3:データ分析が得意

成果を出すSNS運用には、データに基づいた改善が欠かせません。

インサイトデータを分析し、投稿のパフォーマンスを評価、次のアクションに繋げる論理的な思考力と分析能力が必要です。

こんな人

・数字を見るのが苦にならない
・仮説を立て、検証するのが好き

特徴4:誠実で責任感が強い

SNSでの発信は、企業の顔として見られます。

誤った情報を発信したり、不適切な対応をしたりすれば、企業の信頼を大きく損なう可能性があります。

コンプライアンス意識が高く、誠実で責任感の強い人柄が求められます。

こんな人

・約束を守る
・仕事に真摯に取り組む
・細かい確認を怠らない

特徴5:継続力と学習意欲がある

SNSのトレンドやアルゴリズムは、日々目まぐるしく変化します。

すぐに成果が出なくても諦めずに試行錯誤を続けられる継続力と、常に最新の情報を学び続ける学習意欲が不可欠です。

こんな人

・粘り強い
・新しい知識やスキルを学ぶことに抵抗がない

SNS担当者の採用と育成のコツ

採用のコツ

1. 職務記述書(ジョブディスクリプション)を具体的に書く

求める人物像(5つの特徴)と、具体的な業務内容(企画、投稿作成、分析、レポート作成など)を明確に記載します。

2. 選考プロセスに実践的な課題を取り入れる

「自社アカウントの改善提案」や「1週間分の投稿企画案」など、実践的な課題を出題することで、候補者のスキルレベルを正確に見極めることができます。

3. 個人アカウントの運用実績を確認する

候補者が個人的に運用しているSNSアカウントがあれば、その発信内容やフォロワーとのコミュニケーションの様子を確認しましょう。

スキルや人柄を判断する上で、貴重な情報源となります。

育成のコツ

1. 明確な目標と裁量権を与える

「フォロワー1万人」「ウェブサイト流入数〇〇件」といった具体的な目標(KPI)を設定し、その達成に向けたプロセスについては、担当者に一定の裁量権を与えましょう。

責任感と当事者意識が生まれます。

2. 失敗を許容し、挑戦を奨励する文化を作る

SNS運用に「絶対の正解」はありません。失敗を恐れず、様々な施策に挑戦できる環境が、担当者の成長を促します。

「炎上」などの重大な失敗以外は、貴重な学習機会と捉えましょう。

3. 外部研修やセミナーへの参加を支援する

社内だけで知識やスキルをアップデートし続けるには限界があります。

外部の専門家から最新のノウハウを学ぶ機会を積極的に提供しましょう。

4. 適切な評価制度を設ける

フォロワー数などの表面的な数字だけでなく、ビジネスゴールへの貢献度(売上、リード獲得、採用応募など)に基づいて、担当者の成果を正しく評価する仕組みを整えましょう。

社内に適任者がいない場合は?

無理に社内で探すよりも、外部の力を借りる方が効率的な場合があります。

選択肢1:外部から採用する

SNS運用経験者を中途採用する。

即戦力として期待できるが、採用コストがかかる。

選択肢2:育成支援サービスを利用する

未経験者を育成する研修やコンサルティングサービスを利用する。

株式会社but artのように、研修とマニュアル提供をセットで行い、俗人化しない体制づくりを支援してくれる企業もあります。

選択肢3:運用代行を利用する

社内にリソースが全くない場合の最終手段。

ただし、ノウハウが蓄積されにくい点に注意が必要です。

株式会社but artのSNS人材育成支援

弊社では、SNS担当者の採用から育成まで、トータルでサポートしています。

特徴詳細
完全カスタマイズ研修企業の課題とゴールに合わせて、研修内容をゼロから設計。全SNSに対応可能
圧倒的なコストパフォーマンス受講人数に関わらず料金は同額。月額10万円からの内製化支援プランにも研修が含まれます。
実践重視のカリキュラム座学だけでなく、自社アカウントを題材にした実践ワークを豊富に実施。
運用マニュアル提供研修後の運用マニュアル提供により、担当者が変わっても品質を維持できる俗人化しない体制を構築。
豊富な実績大手企業から中小企業まで、多様な業界での研修実績。

まとめ:理想の担当者は「育てる」もの

理想のSNS担当者は、コミュニケーション能力、企画力、分析力、誠実さ、継続力をバランスよく兼ね備えた人材です。

しかし、最初から全てのスキルを持つ人材を見つけるのは困難です。

自社の現状と目標に合わせて、採用と育成を組み合わせ、長期的な視点で担当者を育てていくことが、SNS運用成功の最も確実な道と言えるでしょう。

執筆者プロフィール

株式会社but art 代表取締役社長 山口 裕生 愛媛県主催のSNSセミナー講師も務める。

大手企業~中小企業まで100社以上のSNS内製化支援実績を持つ。