「とりあえず、#採用 #25卒 #会社名…と付けているけど、本当に意味があるのだろうか?」
多くのSNS採用担当者が、ハッシュタグを単なる「飾り」や「おまじない」のように捉えています。
しかし、その認識は根本的に間違っています。
現代のSNSにおいて、ハッシュタグは投稿を分類し、求職者が情報を見つけるための「検索インデックス」そのものです。
ハッシュタグを制する者は、SNS採用を制すると言っても過言ではありません。
本記事では、Instagramはもちろん、X(Twitter)、TikTok、LinkedInまで、主要SNSプラットフォームごとのハッシュタグ文化とアルゴリズムの違いを徹底解説。
採用活動の効果を最大化するための、網羅的かつ戦略的なハッシュタグ活用法を伝授します。
第1章 プラットフォーム別ハッシュタグ戦略|文化とアルゴリズムを理解する
すべてのSNSで同じハッシュタグ戦略が通用するわけではありません。
各プラットフォームの「文化」を理解することが第一歩です。
Instagram:コミュニティを形成する「カルチャー型」
・最適な個数: 10〜15個が推奨。多すぎるとスパムと認識されるリスクも。
・戦略: 投稿ボリュームの大きい「ビッグ」、中規模の「ミドル」、専門性の高い「スモール」のハッシュタグを組み合わせるのが王道。
・特徴: ユーザーはハッシュタグをフォローし、特定のコミュニティに参加する文化がある。企業独自のコミュニティハッシュタグ(例: #〇〇な人と繋がりたい)も有効。
X (Twitter):リアルタイムの「トレンド型」
・最適な個数: 1〜2個に厳選。多用はノイズと見なされ、敬遠される傾向。
・戦略: 投稿内容に直接関連するキーワードと、その瞬間にトレンドとなっているハッシュタグを組み合わせる。
・特徴: 「今、何が起きているか」を共有するプラットフォーム。情報の鮮度が命であり、トレンドへの便乗が拡散の鍵。
TikTok:アルゴリズムを刺激する「エンタメ型」
・最適な個数: 3〜5個が一般的。
・戦略: 広く使われている「人気ハッシュタグ」と、ダンスや大喜利などの「チャレンジ系ハッシュタグ」を積極的に活用する。
・特徴: 強力なレコメンドエンジン(おすすめフィード)が特徴。ハッシュタグは、AIに「この動画はこのジャンルです」と教え、適切なユーザーに届けてもらうための重要なシグナルとなる。
LinkedIn:専門性を示す「キャリア型」
・最適な個数: 3〜5個が推奨。
・戦略: 職種名、スキル名、業界用語など、専門性とキャリアに関連するキーワードを中心に構成する。
・特徴: ビジネス特化のSNS。 #プログラミング #プロジェクトマネジメント #デジタルマーケティング のように、自身の専門分野や興味関心を示すために使われる。
第2章【コピペOK】採用向けハッシュタグリスト100選
新卒採用向け (30選)
- 基本:
#26卒#27卒#新卒採用#就活#就職活動 - 情報提供:
#ES対策#面接対策#ガクチカ#自己分析#業界研究 - 企業魅力:
#〇〇(社名)の日常#若手社員#成長環境#福利厚生#研修制度 - その他:
#就活生と繋がりたい#オンライン説明会#インターンシップ#就活お悩み相談#春から〇〇(社名)
中途採用向け (20選)
- 基本:
#中途採用#キャリア採用#転職#転職活動#経験者採用 - 魅力訴求:
#キャリアアップ#ワークライフバランス#リモートワーク#スキルアップ#即戦力募集 - その他:
#転職したい人と繋がりたい#採用担当のつぶやき#Web面接#リファラル採用#ジョブチェンジ
職種別 (30選)
- エンジニア:
#エンジニア採用#プログラミング#開発環境#フルリモート#Go#Python#React - デザイナー:
#デザイナー採用#UIUX#Figma#ポートフォリオ#デザイン組織 - 営業:
#営業職#インサイドセールス#法人営業#未経験歓迎#成果主義 - マーケター:
#マーケティング#SNSマーケティング#Web広告#データ分析#グロースハック
業界別 (20選)
- IT:
#IT業界#SaaS#Web業界#自社開発 - 飲食:
#飲食業界#店長候補#独立支援#まかない - 介護:
#介護職#ヘルパー#未経験者歓迎#ありがとうを言われる仕事 - 建設:
#建設業界#施工管理#現場監督#ものづくり
第3章 ハッシュタグの効果測定と改善アクション
ハッシュタグは「付けたら終わり」ではありません。
データに基づき、継続的に改善していくことが重要です。
効果測定の方法
- Instagram: プロフェッショナルダッシュボードの「インサイト」から、投稿ごとのハッシュタグ経由のリーチ数を確認できます。
- その他SNS: 現状、ハッシュタグごとの詳細な分析機能は限定的。投稿のエンゲージメント率やリーチ数の変化を定点観測し、効果を推測します。
改善アクション
- 効果の高いハッシュタグの特定: 複数の投稿で共通して高いリーチを獲得しているハッシュタグを特定し、積極的に活用する。
- 死にタグの削除: 全くリーチに貢献していないハッシュタグは、思い切って削除し、別のキーワードに差し替える。
- 月次での見直し: 月に一度、ハッシュタグのパフォーマンスを棚卸しし、最新のトレンドや採用状況に合わせてリストを更新する。
まとめ:ハッシュタグは、未来の仲間と出会うための「共通言語」
適切なハッシュタグは、情報の海の中で、貴社が求める人材と出会うための「共通言語」として機能します。
それは、求職者が自らの興味やキャリアの方向性を示すサインであり、企業が「私たちはここにいる」と知らせるための狼煙(のろし)です。
各SNSの文化をリスペクトし、戦略的にハッシュタグを使いこなすこと。
その地道な努力が、採用競争を勝ち抜き、理想の人材と巡り会うための最短ルートとなるでしょう。
執筆者プロフィール
株式会社but art 代表取締役社長 山口 裕生 愛媛県主催のSNSセミナー講師も務める。
大手企業~中小企業まで100社以上のSNS内製化支援実績を持つ。

