
SNS採用を検討する際は、自社に近い業種の事例に加え、応募・採用などの実績や費用、実施期間を確認することで、自社の採用計画と比較しやすくなります。
butartの支援事例では、問い合わせや応募、面談数の増加、採用・内定などの実績が確認されています。本記事では、butartが支援した7件の事例を業種や数値とともに紹介します。あわせて、公開されている他社の取り組みや、SNS採用を始める前に確認しておきたいポイントも解説します。
SNS採用の成功事例を自社と比べるときに見る項目

SNS採用の事例を自社と比較する際は、業種だけでなく、費用や期間、応募・採用の人数などを確認することが大切です。
費用については、広告費のみなのか、制作や運用を含む金額なのかによって条件が異なります。また、問い合わせ・応募・面談・内定・採用は、採用活動における異なる段階を示す数値です。掲載されている実績は同じ条件で比較したものではないため、人数や金額だけで費用対効果や自社での成果を単純に比較することはできません。
マイナビの調査では、2026年卒の学生のうち、就職活動の準備でSNSを利用している割合は68.2%でした。大学生の新卒採用を対象とした調査ではありますが、SNSが就職活動に活用されていることが分かります。参考:マイナビキャリアリサーチLab「SNS就活最前線!SNSを活用する学生の事情(第1章)」
事例を自社の採用計画と比較する際は、募集する仕事や採用したい時期、確保できる予算を整理したうえで、自社の条件に近い事例を参考にしましょう。
butartが支援したSNS採用の成功事例7選

butartでは、運送業や建設業、Web制作会社、コールセンターなど、さまざまな業種のSNS採用を支援しています。実績として確認できる項目は企業ごとに異なり、問い合わせ・応募・面談数の変化・採用・内定などがあります。
支援事例の一覧(業種・広告費・期間・応募や採用の変化)
以下は、butartが支援した7件の事例をまとめたものです。「―」は確認できる情報の記載がない項目を示します。
| 業種 | 広告費 | 期間 | 問い合わせ・応募・面談の実績 | 採用・内定 | その他の変化 |
| Web制作会社 | ― | ― | 面談数約3倍 | ― | ― |
| 運送業 | 11万円 | ― | 問い合わせ4名 | ― | 女性ドライバー比率約10倍 |
| リフォーム業 | ― | ― | 問い合わせ51名 | 採用10名 | ― |
| 解体業 | 22万円 | 約20日 | 応募5名 | ― | ― |
| 建設業 | 約59万円 | ― | 問い合わせ8名 | ― | ― |
| レンタカー関連 | ― | 8か月 | ― | 内定8名 | ― |
| コールセンター | ― | 年間 | 応募75名 | 内定20名 | ― |
広告費が確認できる事例(運送業・解体業・建設業)
butartの支援事例のうち、運送業・解体業・建設業では、広告費と問い合わせ・応募の実績が確認されています。
運送業では、広告費11万円で4名の問い合わせがありました。また、女性ドライバー比率が約10倍になった実績も確認されています。
解体業では、広告費22万円で、約20日間に5名の応募がありました。3つの事例のうち、広告費だけでなく期間も確認できる事例です。
建設業では、広告費約59万円で8名の問い合わせがありました。同じ広告費が確認できる事例でも、業種や金額、確認されている成果はそれぞれ異なります。
これらの実績は同じ条件で比較したものではないため、広告費と人数だけで費用対効果を単純に比較することはできません。自社で参考にする際は、業種や募集条件などの違いも踏まえて確認する必要があります。
採用・内定の人数まで確認できた事例(リフォーム業・レンタカー関連・コールセンター)
リフォーム業では、51名の問い合わせがあり、10名の採用が確認されています。3つの事例のうち、問い合わせ人数と採用人数の両方が示されている事例です。
レンタカー関連では、8か月で8名の内定が確認されています。期間と内定人数の両方が示されています。
コールセンターでは、年間で75名の応募があり、20名の内定が確認されています。応募人数と内定人数の両方が示されており、応募から内定までの数値を確認できる事例です。
このように、採用・内定の実績が確認できる事例でも、問い合わせ・応募など、あわせて確認できる数値は異なります。自社と比較する際は、採用・内定の人数だけでなく、どの段階の数値が示されているかも確認することが大切です。
面談数が増えた事例(Web制作会社)
Web制作会社では、面談数が約3倍になった実績が確認されています。
ほかの支援事例では、問い合わせ・応募・採用・内定などの人数が示されていますが、この事例では面談数の変化が実績として示されています。採用活動の成果を見る際は、採用・内定の人数だけでなく、応募後の面談につながっているかどうかも確認する指標の一つになります。
7件の事例から読み取れること

butartの7件の支援事例では、問い合わせ・応募・面談・採用・内定など、企業によって異なる段階の実績が確認されています。採用・内定の人数だけでなく、応募や問い合わせ、面談数の変化が示されている点も特徴です。
このことから、SNS採用の成果を確認する際は、採用人数だけを指標にするのではなく、自社がどの段階の改善を目指すのかを明確にすることが重要です。たとえば、「応募を増やしたい」「面談につながる機会を増やしたい」「採用人数を確保したい」など、目的によって確認する数値は変わります。
また、7件の事例は業種や確認できる実績、広告費、期間などの条件がそれぞれ異なります。そのため、数値の大小だけを比較するのではなく、自社の業種や採用課題、予算などの条件と照らし合わせながら参考にする事例を選ぶことが大切です。
公開されている他社の事例(建設・設備業)

厚生労働省の「LO活 for company」では、SNSや採用動画などを活用した企業の取材記事が公開されています。ここでは、butartの支援事例とは別に、建設・設備業の2社の取り組みを紹介します。
株式会社あいホーム:SNS・動画の活用後に採用者の約7割が県外からのUIJターン者となった事例
宮城県富谷市で新築住宅の建築・販売を行う株式会社あいホームは、従業員80名(役員・パートを含む、2022年4月1日時点)の企業です。
コロナ禍で合同企業説明会が中止になったことをきっかけに、InstagramとYouTubeでライブ動画の配信を開始しました。社長が出演し、就活生に役立つ情報を毎日15分間発信していました。
取材記事では、年間100名程度のエントリーがあったと紹介されています。また、SNS・動画を活用する以前は新卒採用者のほとんどが仙台の学生でしたが、活用後は採用者の約7割が県外からのUIJターン者になったとされています。
SNSや動画を活用した情報発信によって、従来とは異なる地域の学生との接点が生まれ、採用エリアが広がったことが分かる事例です。
参考:LO活 for company・株式会社あいホームの取材記事
三朋企業株式会社:採用動画の公開後に応募地域が広がった事例
群馬県でダクト工事などの空調設備業を営む三朋企業株式会社は、従業員125名(パートを含む、2023年4月1日時点)の企業です。
同社では、新卒採用を見直すなかで動画制作会社に依頼し、約7分の採用動画を制作しました。
採用動画の公開後は、埼玉県・東京都・長野県など県外からもエントリーが来るようになり、自社サイトの閲覧数も4〜5倍に増えたと紹介されています。
また、同社が運営する青果店には、SNSをきっかけにIターン転職した社員もいます。採用動画やSNSを通じた情報発信とともに、採用エリアが広がったことが確認できる事例です。
参考:LO活 for company・三朋企業株式会社の取材記事
SNS採用を始める前に確認しておきたいこと

SNS採用を始める前には、募集情報の表示内容や採用スケジュール、運用を担当する体制などを整理しておく必要があります。自社で対応する業務と外部に依頼する業務も含め、事前に役割を明確にしておくと運用を進めやすくなるでしょう。
募集情報の表示ルール
SNSで募集情報を発信する場合も、募集広告に関する表示ルールを確認する必要があります。職業安定法では、インターネットやSNSを含む広告等で労働者の募集に関する情報を提供するとき、虚偽の表示や誤解を生じさせる表示をしてはならないとされています。
また、厚生労働省は、労働者の募集広告に以下の6つの情報を表示する必要があると案内しています。
| 表示する項目 | 記載する内容 |
| 募集主の氏名・名称 | 募集を行う個人の氏名、または企業などの名称 |
| 住所 | 募集主の住所 |
| 連絡先 | 電話番号、メールアドレス、または自社サイトの専用問い合わせフォームへのリンク |
| 業務内容 | 募集する仕事の内容 |
| 就業場所 | 働く場所 |
| 賃金 | 募集する仕事の賃金 |
これらの情報を掲載した自社サイトへのリンクを案内するだけではなく、募集広告自体に6つの情報を記載する必要があります。住所についても、厚生労働省のQ&Aでは、ビル名・階数・部屋番号まで記載する必要があるとされています。
SNSで募集情報を継続的に発信する場合は、掲載前の確認担当者や、募集条件が変更された際の更新方法も決めておくと、古い情報の掲載を防ぎやすくなります。
成果を判断するまでの期間
butartでは、SNS採用の成果を判断するまでの目安を約半年としています。ただし、問い合わせ・応募・面談・内定・採用など、何を成果とするかによって確認するタイミングは異なります。
SNS採用を始める際は、採用したい時期から逆算し、いつ応募状況を確認するのか、いつ採用結果を振り返るのかをあらかじめ決めておくことが大切です。
また、応募・面談・内定・採用などの数値を継続して記録しておくことで、採用活動のどの段階に変化があったのかを確認しやすくなります。最終的な採用人数だけでなく、途中の数値も確認しながら成果を判断しましょう。
社内の体制と、外部に依頼する範囲
SNS採用を始める際は、発信内容の準備、投稿や動画の制作、掲載前の確認、応募者への対応など、必要な業務を整理しておきましょう。そのうえで、社内で対応できる業務と外部に任せたい業務を分けると、依頼する範囲を決めやすくなります。
前述の株式会社あいホームでは、SNSや動画の活用について、メンバーそれぞれの得意・不得意を補えるようにチーム体制を整えたことが紹介されています。SNS採用を継続するためには、一人の担当者に業務を集中させるのではなく、社内で役割を分担することも選択肢の一つです。
参考:LO活 for company・株式会社あいホームの取材記事
社内だけで対応することが難しい場合は、投稿の制作・運用、広告運用、採用動画の制作など、外部に依頼したい業務を具体的にします。SNS採用代行で依頼できる業務については、SNS採用代行とはでも詳しく紹介しています。
butartの採用向けSNS支援は、月4本の投稿で月額20万円から、採用動画の制作は1本10万円〜30万円です。広告運用のほか、自社運用に向けた内製化支援・研修にも対応しています。
広告運用や採用動画の活用について詳しく知りたい場合は、Instagram採用の広告運用完全ガイドやYouTube採用とはもあわせてご覧ください。
SNS採用の成功事例に関するQ&A

SNS採用を検討する際によくある、企業規模や広告費、成果を確認するまでの期間について紹介します。
中小企業でもSNS採用で応募は集まりますか
中小企業でも、SNSや動画を活用してエントリーにつながった事例があります。本記事で紹介した株式会社あいホームもその一例です。ただし、同様の成果を保証するものではないため、自社の募集職種や勤務地などの条件と照らし合わせて参考にしましょう。
広告費はどのくらいかけた事例がありますか
本記事で紹介したbutartの3事例では、11万円、22万円、約59万円の広告費が確認されています。事例ごとに条件が異なるため、この金額がSNS採用の広告費の相場を示すものではありません。なお、butartの広告運用に最低金額の設定はありません。
成果が出るまでどのくらいの期間を見込めばよいですか
butartでは、成果を判断するまでの目安を約半年としています。ただし、問い合わせ・応募・面談・内定・採用など、設定する目標によって成果を確認するタイミングは異なります。採用したい時期から逆算して、運用を始める時期を検討しましょう。
まとめ

本記事でご紹介したbutartの7件の支援事例では、問い合わせや応募、面談数の増加、採用・内定など、企業によって異なる実績が見られました。事例を参考にする際は、業種だけでなく、自社の採用課題や予算、採用したい時期などの条件と照らし合わせて検討することが大切です。
SNS採用を始める前には、募集情報の表示ルールや成果を確認する時期、社内の運用体制なども整理しておきましょう。外部に依頼する場合は、自社で対応する業務と依頼する業務を明確にしておくと、必要な支援を検討しやすくなります。
butartでは、SNS運用代行・採用SNS支援に対応しています。予算や要望に応じた無料見積もりも行っているため、SNS採用を検討している方はお問い合わせページからご相談ください。
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